飽き・カウリスマキ

 私の性格はどうやら飽きっぽい。今までも色々なものに凝っては飽きてを繰り返している。今は、映画に凝っている。あとは、国際政治かな。
 今までもたくさんあった。音楽、ロックバンドにはまった時期もあれば、太宰治をきっかけに近代文学、それも純文学と呼ばれるものにはまったこともあった。ジブリにはまったこともあれば、BIllieEilishにはまった時期もある。今も好きだが、当時の熱量は失せており、しかしいつか再び熱中する予感もある。実際、自分の中でリバイバルされたことも何度もある。
 これがどうにも少し寂しいのだ。一度はまると、普通よりは詳しくなる。しかし、それどまりだ。同じ熱量を保ち続けることができたなら、いっぱしのオタクにもなれただろう。しかし、それすらもできない。確かに、はまっている間は本当に楽しい。インターネットをあさり、そこから本を探して読み、欲しいものは買う。これが楽しくて仕方ない。しばらくすれば飽きる。無駄だとは思わないし、少しするとちゃんと新しい何かに興味を持ち始める。自分でも感心するほどに。しかし、寂しい。冷める未来が見えるようになってきたことも寂しい。